黙ってメンバーに逞しい背中を見せて前を歩く。そんなリーダーだからこそ、俺はずっと着いていこうと決めたのだ。



いつも抗争で見るリーダーの頼もしさを思い出して微笑を浮かべていると、聞こえてきたのは1台のバイクの音。

それはあっという間に俺達を追い越して行き、繁華街の方向へと消えていった。

一瞬のうちに見えたのは、真っ黒なボディのバイクに全身真っ黒な服。

腰までの黒髪は毛先だけウェーブされており、風になびいていた。

「……女、か」

誰かがぽつりと呟いた。




それが、後々にいなくてはならない存在となる彼女と俺らの出逢いだった。