これ以上ことが大きくならないように願いながら私は口を開いた。

「私は正直みんなによく思われてなくたっていい。
どうでもいい。それに殺人犯の子供って言われようが私は気にしない。
でも、私のことを信じてくれた結愛や咲野君や翔大を傷けるのだけはやめてほしい。
それだけは本当にお願いします。」

私はそう言って頭を下げた。

キーンコーンカーンコーン

いいタイミングでチャイムが鳴った。

でも、私が言ったあの日からきっぱり誰も何も言わなくなった・・。

よかった。

ほんとうによかった・・。