その夜。

「どうだった?」

翔大は帰ってくるなり私の部屋に来た。

「私咲野君のこと前より好きになっちゃたかも・・。」

私は顔が熱くなっていくのを実感していた。

「そっか。幸せになれるといいな。」

「うん・・」

翔大は安心したような表情だった。

「翔大と結愛のおかげ。私が恋愛するなんて思ってもみなかった。」

「よく頑張ったな。花。」

翔大はそう言って私の部屋を出て行った。