私は、ふと机の上に置いてある手紙を手に取った。

陽向からの手紙だ・・

何が書いてあるのかずっと気になっていた。

私は、手紙を開いた・・・

『花へ

誕生日おめでとう!

花に出会ってから今日まで、俺は今までしたことのない経験をたくさんしてきました。

それはすべてかけがえのない思い出です。

花は俺の初恋の人です。

こんなこと恥ずかしくて直接言えないから・・。

でも、初恋はほろ苦いってよく言うけど本当なんだなって少し思った。

花と別れて、すべての事実を知って・・、悩んだ。

どうしたらいいのか、どうするのがお互いのためになるのかすごい考えた。

でも、そうやってお互いとちゃんと向き合ったからこそ、今は前より深い関係が築けるんじゃないかって俺は思ってる。

だから、今日はこの指輪をプレゼントしました。

ちょっと気が早いって思うかもしれないけど、

これは花を一生幸せにする証だと思って受け取ってください。

運命が俺たちに試練を与えたってずっと思ってたけど、今は運命が俺たちに幸せを与えてくれたんだと思うようになりました。

こんな俺だけど、これからもどうぞよろしくお願いします。

改めて、お誕生日おめでとう。

陽向』

ぽたぽたと落ちてくる涙が大切な手紙に落ちないように、

そばにあったティッシュで涙を拭いた・・