運命が紡いだ物語

「今日まで、愛笑いや、
花ちゃんを育てていただいてありがとうございます。
姉の代わりにお礼を言わせてください。」

それぞれが席に着くと同時に、

望月さんはそう言って深々と頭を下げた。
私は少し驚いた。

「望月さん、
頭を上げてください。
花を自分の娘にしたのは私たちの勝手です。
それより、花にちゃんと事実を教えてくださってありがとうございます。
息子の翔大もお世話になったそうで、
本当にいろいろとありがとうございました。」

お父さんは望月さんにそう言った。

とても真剣な表情で・・

「私にできることはそれしかないので・・
花ちゃんと会うことができて本当によかったです。」

望月さんがそう言ってくれて私はとてもうれしかった。