運命が紡いだ物語

「翔大・・
このままでいいから聞いて?
翔大にはたくさん迷惑かけたね・・
今回の件でも翔大はずっと私の心の支えになってくれた。
本当にありがとう。
翔大もずっとつらかったよね・・
自分が逆の立場だったらと思うと、胸が締め付けられる。
翔大だって泣きたいときは泣いていいんだよ。
つらい時はつらいって言って?」

私がそう言うと、翔大は嗚咽を上げて泣き出した・・

翔大はずっと我慢してきたんだ・・

私に気を使ってずっと・・・

結愛には少し悪いけど、

今日は私が翔大の涙のはけ口でありたい。

翔大の妹として・・

しばらくして落ち着いたのか、翔大は顔を上げた。

「いろいろありがと・・。これからもよろしくね。」

「・・おう。
こっちこそ。
本当によかったな。
今度こそ幸せになれよ。」

「うん。」

私はそのまま自分の部屋へ戻った。