「花。ちょっと。」

休み時間になると、結愛は私を連れ出した。

「結愛。どうしたの?」

こんな事珍しいから私は少し驚いていた。

「花・・
本当のことを教えて・・?」

結愛はとても真剣な顔でそう言った。

「本当のこと?」

もしかして・・

「花から、咲野君と別れたって聞いたとき、
本当はおかしいって思った。
花にほかに好きな人がいるなんて信じてない。
そんなわけないもん。」

「結愛・・」

結愛が気づいてることは私もわかっていた。

それでも、私はずっと結愛の優しさに甘えていたんだ・・