「関係ないことはないよ・・。
翔大だってそれはわかってるでしょ。」

「だとしても俺は納得できない!」

「陽向はずっとお父さんがなくなってしまったことは自分のせいだと思って苦しんできた。
私は、それを聞いてた。
でも、陽向のお父さんが亡くなったのもお母さんが亡くなったのも全部私のせいなんだよ。
陽向が苦しんできた元凶が自分だと思ったら、もう別れるしかないよ。」

これが私の思いだった・・。

「花・・。一人で抱え込みすぎだよ!考えすぎ!」

「そんなことない・・。」

「・・・・・わかった。
花がそういうんだったら、俺は何も言わない。でも、これだけは言わせて。
俺はずっと花の見方だから。」

翔大はそういうと部屋を出て行った。

翔大も結愛も、納得いっていないことはわかってる。

でも、私が陽向にできることは、別れることしかない・・。

それがせめてもの償いだから・・・。

土曜からなかなか眠れない夜が続いていた。

でも、正直どうでもよかった。

目をつむると母さんの日記から陽向の名前を見つけたあの日のことが鮮明に浮かぶ。
苦しい・・。

ただただすべてが苦しかった。