運命が紡いだ物語

今しか、名前で呼べるときないよね・・

よし!!

「ひ・・、
陽向!」

私は勇気を出して、そう呼んだ。

驚いたように私を見て、自分の頬をポリポリとかいた咲野君は、私の頭に手を置いて、

「ずるいよ・・。」

と言って私の頭をクシャっとした。

咲野君の顔は真っ赤だった。

「好きだよ。花。」

咲野君は、私の顔を覗きながらそう言った。

は・・、花

って呼んでくれた!?

「そっちのほうこそずるい!」

私は見る見るうちに熱くなる顔を抑えながらそういった。

心臓がもたないよ・・

私の鼓動はどんどん早くなっていった。

「行こうか。花。」

「うん・・。」

そういって歩き出した私たちは自然と手をつないでいた。

それからは、いつの間にか

『陽向』、『花』

と呼び合うようになっていた。