うちのSPたちは、全員が柔道2段以上ですし。
そこら辺の暴走族なんか、一夜で壊滅できる。ある意味、暴走族よりも恐ろしい存在です。

「…大丈夫かなぁ…」

いくら喧嘩のプロとは言っても、限界がある。

でも、そんな心配はいらなかったらしい。
暴走族じゃなくて、うちのSPが壊滅してる。

「…すご」
「だろ?俺らの族は最強だからな!」

そう言ってニヤリと笑う迅くんは、改めてすごい人なんだなと思いました。
と言いますか、いつの間に来たんですか、迅くん。

「そういえば、先生はどこに行ったのでしょう?」
「ああ、あそこ」

そう言って迅くんが指差した方を見ると…

「すみませんでした!!」
「私の子になんてこと…!」
「本当にすみません!!!」

土下座している先生がいた。
……私のお父さんに向かって。