「せっかく高校に入れてもらったのに、とか。そんな考えは……浮かんでくる」
「そこは検査結果出てから考えよ。今は、一番は身体を大切にすること。それから今日にでも検査すること」
「うん」
「バイト休めるかな。ちょっと代わってもらえないか連絡とるね」
沙羅がポケットから携帯を取り出す。
「そこまで……」
「するよ」
――――!!
「こういうときは。案外部外者の方が冷静だよ。だってね、責任ないもん。これから子供の一生を背負うのは親になる花だ。花をうちがサポートするよ。全力で」
「ありがとう」
「でも。決めるのは、花。あくまで手伝うことしかできない」
「うん」
「たぶん。レイジも気づいた」
「……本当に?」
「うちが妊婦を話題にしたら、花、熱心に聞いてたでしょ。その様子見りゃレイジでも勘付くよ」
「すごく落ち着いてた」
「心配してるって。絶対」
「……玲二くんにも。言う」
「そうしてやって。まあ、レイジにはうちから言ってもいいと思うけど。検査薬なんだけど、お姉ちゃんの家の近くにドラッグストアあるから、そこで買わない?」
「お姉さんって。どこに住んでるの?」
「近いよ。電車でそんなにかからない。トイレ借りよ、お姉ちゃんの家の。それで陽性反応でたら。そっからはお姉ちゃんにも相談乗ってもらう。オーケー?」
「うん」
「そこは検査結果出てから考えよ。今は、一番は身体を大切にすること。それから今日にでも検査すること」
「うん」
「バイト休めるかな。ちょっと代わってもらえないか連絡とるね」
沙羅がポケットから携帯を取り出す。
「そこまで……」
「するよ」
――――!!
「こういうときは。案外部外者の方が冷静だよ。だってね、責任ないもん。これから子供の一生を背負うのは親になる花だ。花をうちがサポートするよ。全力で」
「ありがとう」
「でも。決めるのは、花。あくまで手伝うことしかできない」
「うん」
「たぶん。レイジも気づいた」
「……本当に?」
「うちが妊婦を話題にしたら、花、熱心に聞いてたでしょ。その様子見りゃレイジでも勘付くよ」
「すごく落ち着いてた」
「心配してるって。絶対」
「……玲二くんにも。言う」
「そうしてやって。まあ、レイジにはうちから言ってもいいと思うけど。検査薬なんだけど、お姉ちゃんの家の近くにドラッグストアあるから、そこで買わない?」
「お姉さんって。どこに住んでるの?」
「近いよ。電車でそんなにかからない。トイレ借りよ、お姉ちゃんの家の。それで陽性反応でたら。そっからはお姉ちゃんにも相談乗ってもらう。オーケー?」
「うん」


