大嫌い、だから恋人になる

二人は次の授業を休んだ。

「ねえ、凜ちゃん。そんなに私のお弁当ダメだった?」

「あれはもう食べ物じゃなくて凶器だと思う」

「凜ちゃんも食べた?」

「食べてたらここにはいない。ニオイだけ。それでも倒れそうだった」

秋山君達は次の授業には戻って来た。

まだ少し、体調悪そうだったけど。

でも最初から上手く出来る人なんて無いし。

次こそリベンジ。

放課後、私は秋山君に言った。

「秋山君、安心して。明日こそはちゃんとお弁当作るから」

「いや、もう本当に勘弁してくれ」

秋山君は凄く怯えてる。大げさなんだから。

それにこのままじゃ、私の気持ちが収まらない。

「私たち、ニセモノだけど皆の前だと彼氏と彼女だよね」

「何で今さら?」

「だから彼女のお弁当要らないとかって、言うのは良くないと思うな」

「それはそうだけど、でも、あの弁当は勘弁してくれ」

「大丈夫だって。私に任せて」

秋山君はかなり悩んだ後、

「わかった。でも今度は味見してくれ」

弱々しく言った。