大嫌い、だから恋人になる

お昼はいつも通り、なっちゃんたちと食べたけど、秋山君がどう思ってるか気にかかる。

「ちひろ、秋山君の所に行って聞いてきたら?」

「なんで?別に気にならないもん」

私は意地を張る。

「でもちーちゃんのお弁当、私も食べてみたかったな」

「本当?少しなら残ってるよ。私のはお母さんの分あるから、良かったら食べる?」

「呆れた。なっちゃん、さっき秋山君の分のパン食べたでしょ。まだ食べるの?」

「あれはあれ。これはこれだよ」

なっちゃんの胃袋は本当にスゴイ。中学校の時、キャットフードが美味しそうだって食べたことがある。私と凛ちゃんがびっくりして何も言えない間に、ぺろりと食べた。美味しかったみたい。とういうかなっちゃんは何でも食べる。だから私のお弁当を美味しいって食べてくれると思う。それは嬉しいけど、作り手としてはちょっと物足りない。それに・・・

「初めての感想は秋山君にして欲しい?」

凜ちゃんが言った。

「別にそんなこと無いもん」

「ちひろ、わかりやすすぎ。良いから行ってきなよ」

「うん、じゃあ、ちょっと行ってくる。じゃあ、なっちゃん、後で感想聞かせてね」