大嫌い、だから恋人になる

「へえ、愛妻弁当か、良いな」

その時、たまたま近くに居た男子が私たちを冷やかした。最低。

「別にそんなんじゃない」

私は思わずムキになって反論した。

でもからかった男子はニヤニヤしてるだけ。

「だから本当に違うんだってば」

反論すればする程、ドツボにはまってる気がする。

秋山君はムッとしたように自分の席に戻る。

終った、せめて人が居ない時に渡せば良かった。

やっぱりいきなり手作りのお弁当はやり過ぎだったかもしれない。

せっかくの自信作なのに。

朝早く起きたんだけどな。