大嫌い、だから恋人になる

でもお弁当を学校に持っててから、急に不安になった。

味は問題無いけど、秋山君、受け取ってくれるのかな。

手作りのお弁当なんてちょっと重たいし。

まして本物の彼女じゃない。

迷惑に思われたらどうしよう。

サプライズにしないでちゃんと聞けば良かった。

「おい、今日はどうした?」

四時間目の休み時間、秋山君が聞いてきた。

「どうしたって何が?」

「チラチラこっち見て、なんか言いたそうにしてるじゃないか」

「ウソ、そんなに私、わかりやすい?」

「めちゃくちゃわかりやすい。で何?」

やっぱり自信無い。ニセモノ彼女のくせにお弁当とか生意気って思われるかも。

ダメ。ここまで来たら勇気出さなくちゃ。

「その、作って来たの、勉強のお礼も兼ねて」

「何を?」

「お弁当、良かったら食べて」