大嫌い、だから恋人になる

次の日の朝、私は5時に起きるとお弁当の準備を始めた。

「あんた、料理なんて出来るの?教えてあげようか」

お母さんが言った。

「大丈夫、料理なんてレシピあれば簡単でしょ。レシピはネットに幾らでもあるし」

私はスマホを立て掛け、その通りに作る。

これで秋山君も今度こそ私を好きになる。

私は好きじゃないけどね。

それにしても料理してみて気付いた。

大さじとか小さじとか面倒。でも大さじも小さじも大した量の差が無いからいっか。

塩、少々とか。フワッとし過ぎ。まあ、でもいっぱいかけとけば大丈夫。

最後に塩コショウで、って書いたあったけど、どうせかけるならいつでも同じ。

二三分、弱火でじっくりって書いてあるけど、強火で一分にすれば時間短縮。

とろみが出るまで混ぜるとか、とろみなんて無くて良いからここは無視。

後はアレンジを加えて完成。

なんだ料理なんて簡単。

でも初めてでこんなに出来るなんて私、天才かも。

多少は形崩れたけど、とても美味しそうに出来た。