大嫌い、だから恋人になる

そう言われると良くない気もする。

でも秋山君だってひどい言い方した。

私から謝るのは嫌。

けどちゃんと話し合いたい。

「わかった。でも謝りに行くんじゃない。本当だよ」

私は学校に戻った。テスト前だから生徒は殆どいない。図書室に近付くにつれて、私の胸はドキドキしてきた。秋山君、今日もちゃんと居てくれるのかな?秋山君が私を待っててくれる理由なんてあるのかな?みんなが居ない所で私に逢う理由。

幾ら考えてもそんなの無い。無いのにあんなに勉強付き合ってくれた。頭の中がごちゃごちゃする。

考えてる内に図書室に着いた。図書室は校門から一番遠くにある。他の生徒の声は聞こえない。一応、図書委員は居ると思うけど、あんまり熱心じゃないから、居ないかもしれない。勝手に部屋使って本借りてって言う人だし。

図書室に入って、いつも秋山君と二人で使ってる、一番奥の席を見た。そこには誰もいない。当然だよね。わかってた。待ってるわけない。

なのに急に泣きそうになる。前の体育の時と一緒。私は秋山君が嫌いで、秋山君を好きにさせて振ってやる、そう決心してるのに、秋山君に否定されると泣きたくなる。

でも私はぎゅっと目を閉じて涙をこらえる。秋山君の為に泣きたくない。