大嫌い、だから恋人になる

白崎君はグループデートをしてるみたいだった。

男子三人に女子三人。

男子はみんな不良みたいな恰好で、女子もそうだった。髪は染めていて、着こなしもだらしない。多分、ポケットの中にはタバコもある。まだ高校生なのに。

白崎君は中でも一番柄が悪そう。格好とか仕草とか。

「なんだ、秋山、お前もデートかよ。良かったら一緒に行動しないか。お前の彼女、俺にも紹介してくれよ」

「彼女?こいつはそんなんじゃないですよ。別に紹介するような子でも無いです。偶々逢っただけですし、けっこうブスですよ、とても紹介出来ません。じゃ俺たちもう帰るんで、失礼します」

秋山君は私の腕を掴むと、無理やり私をその場から連れてった。

私は最後に白崎君を見た。忘れられない顔。白崎君は私には気付いていないみたいだった。そうだよね。あんなこと白崎君には遊びみたいなもの。忘れてるよね。でも良かった。もう二度と、あの人には近付きたくない。