大嫌い、だから恋人になる

それはとっても穏やかで、優しい時間で、こういうの良いなって思った。

秋山君はただ休んでるだけかもしれないけど。

秋山君の髪が風でさらさら流れる。

染めて無いけど少し茶色の髪。

女の子の髪みたいに柔らか。

本人は何の手入れもしてないみたいだけど。

秋山君は手を湖から出すと、私に水をかけた。

もう、人がちょっと物思いに浸ってた時なのに。

「もう、子供じゃないんだから」

「はは、悪い、悪い。でもこういうのってなんか良いな」

秋山君は笑いながら言った。

「うん、私もそう思う」