大嫌い、だから恋人になる

ハンバーガを食べ終わると、秋山君は大きく伸びをした。

「このままここで少し休むか」

「そうだね」


空は雲一つ無く晴れてる。多分、梅雨の間の貴重な天気。

風がそよそよと湖の上を吹いてる。

日差しはこの時期にしては柔らかで、まるで春みたい。

カモメが時々、鳴きながら空を飛んでいく。

ボートはわからない位、ゆっくりと風に押されているみたいだった。

秋山君はボートの中で寝ころんだ。

そして私たちは他愛の無いおしゃべりをした。

秋山君は少しするとボートのへりに寄りかかって、湖の中に手を入れて、時々、上目遣いで私の方を見た。