大嫌い、だから恋人になる

一応動くことは動いたけど、方向はデタラメ。気付くと湖の真ん中まで来てた。

陸地が遠くに見える。

「帰れる?」

「当たり前だろ。それよりこの辺りで飯でも食うか」

また気持ち悪くなるとあれだから、私はゆっくり食べた。

でも一口食べるとどんどんお腹が空いてくる。

「そっちのチーズバーガーも美味しそうだね」

「呆れた。また気持ち悪くなるぞ」

「もう治ったから大丈夫だよ。それより、一口頂戴」

「図々しいな。わかった。一口だぞ。ピクルスの所食え」

「やだよ。チーズの所が良い。頂戴」

「本当に一口だけだぞ」