大嫌い、だから恋人になる

秋山君はさっきのことに対して何も言わない。

私もまだ踏み込む勇気はない。

焦りたく無い。

この関係をもっと大事にしたいから。

「なんか食いたい物とかあるか?」

「ええと、でもレストラン並んでるよ。ハンバーガーでも買って外で食べない?」

「だったら、ボートにでも乗って食べるか。それならお前も大丈夫だろ?」

私たちはハンバーガーセットをそれぞれ買って、ボートに乗った。

足で漕ぐアヒルさんボートじゃなくて、普通のボート。

遊園地内の湖だけど、広々してて他のボートとぶつかる心配は無い。

秋山君はオールを漕ぐのが上手。

オールを動かす毎に腕の筋肉が盛り上がるのを見てると、とてもたくましく見える。

やっぱり男の子なんだなって。

イジワルしたりからかったりだけど、優しかったり、頼りになったり。