《光、今日話さない?》
私が送ったメッセージはすぐに既読になり、返事がくる。
《俺も話そうと思ってた》
光…。
やっぱり、好き。
「愛果」
「光っ…!」
「俺さ、考えたんだよ」
「うん…」
「この前、言われたこと。ずっと考えてた。俺、ほんとに悪かったと思ってる」
「ごめん、私が悪いの」
「え?」
「勝手にヤキモチ妬いて、別れようなんて言って」
「愛果…」
「ほんとに、ごめん…」
「母さん、死んだんだろ?」
「…うん…」
知って、たんだ?
「俺も親いないの、しってるよな?」
光に、親がいない?
「もしかして、知らない?」
知らないよ…
「いないの?」
「うん…」
「そうなの…」
「愛果、石川と同居してただろ。なんかムカつく」
そ、だよね。
「仲直りしよ。そして、同居、しよ」
「うんっ!」
大好きだよ。
もう離れたくない。
そう誓った。