コイノネイロ

その言葉を聞いたママの顔は、お面みたいに怖かった。

「あらそう。だったら、出来損ないは出て行きます。金輪際、関わらないでください」

冷たい声が家の中に響いた。

「えっ…」

お姉ちゃんの声。

「あなたが音を自分の子供だと思ってないのと同じ、私も奏を自分の子供とは思いません。奏さん、一切電話やメールをしてこないでくださいね」

目が全く笑っていなかった。

それくらい、冷たく笑っていた。

「あなたも、連絡しないでくださいね。今までお世話になりました。行きましょ、音」