コイノネイロ

「音は、ママとパパ、どっちについて行く?」

答えは決まっていた。

「ママ」

ママは涙を流しながら、数ヶ月ぶりの笑顔を見せた。

それからが早かった。

弁護士を入れて、話し合い。

プライドが高いあの人が、離婚に応じてくれるわけがないことを分かっていたからだと思う。

離婚が決まり、家を出て行く日。

ママはお姉ちゃんに聞いていた。

「奏は、どっちについて行く?」

「パパよ!出来損ないと一緒に生活したくないわ!あんたも出来損ないなんでしょ!?尚更ついて行きたくないわ!」