コイノネイロ

コンクールの日から、ママから笑顔が消えた。

毎日あの人と喧嘩して。

目から輝きが消えて。

ストレスで私が倒れて入院した時、ママはこれ以上にない冷たい目をしていた。

ママにまで見放される、そう思った。

だけど違った。

「音、ママね。パパと離婚しようと思うんだ」

「え…?」

思ってもいなかった言葉だった。

「もう耐えられない。音を子供として見てくれないあの人に愛想尽きた」

「っ…」