コイノネイロ

私がピアノを弾けなくなったことを知ると、お姉ちゃんまでもが私を馬鹿にするようになった。

「出来損ないのあんたに、パパに可愛がってもらう資格なんてないわ〜」

「お姉ちゃっ…」

「あんたにお姉ちゃんなんて言われる筋合いはないわ!離れなさいよ、恥晒しが!」

毎日毎日、こう言われ続けた。

「パパ!出来た!」

「おぉ!流石奏だ!出来損ないとは違って、奏は天才だ!」

「えへへ!」

私は泣いた。

だってあの人には一生、娘とは認めてもらえないって分かったから。

お姉ちゃんにも、妹だなんて思ってもらえないって。