コイノネイロ

「おめでとうございます」

「ありがとうございます。音は、絶対お前を越す」

『おめでとうございました。もう一度、表彰された方々に拍手を』

笑わなきゃ…

変に思われる。

大丈夫、私なら出来る。

ほら、笑顔になれた。

だけど、ある人を見つけたら笑顔なんて出来なくなった。

奏さんだ。

私の事を、睨んでいた。

「音、行こう」

「う、うん…」

コンクールが終わり、私達はママ達の待っている玄関に向かっていた。