散々愚痴を聞かされ弁当を食べるとウトウトしだす加恋に、俺は膝をかす


「ゆーちゃん眠い〜」


「少し寝てな」


「ん〜」


俺の膝に頭を乗せると警戒することなくスヤスヤとすぐに寝てしまった


俺も一応男なんだけどね


フワフワの髪の毛を撫でながらウトウトしていると


「ゆ…ちゃ、ん」


寝言で俺の名前を呼ぶ加恋に眠気が吹き飛んだ



「なんでお前はそんなに可愛いんだよ…!」


警戒心のない加恋が悪い、俺は加恋のおでこにキスを落とした



するとパチリ


「ゆーちゃん、私可愛い??」


あぁ…死にたい



「おまっ!寝たふりしやがったな!!」


「ふっふーん。騙された方が悪いんだよ〜!」


「やられた…」


イタズラが成功して喜ぶ悪魔の顔が恥ずかしくて見れない



「ほらお昼休み終わるから教室戻ろ!」


「ん……」


どこか嬉しそうに鼻歌を歌いながら俺の隣を歩く加恋に、なんでおでこにキスをしたのかと後悔しだす



「はぁ……」