羽奈がいきなり腰に腕を回してきた。
半端なくドキドキしてて、それが聞こえたらと思うと落ち着かなくて。
「 何、太ってないし 」
「 わかってるよ!なんかさ、凛に筋肉あるのかと思って、意外と引き締まってるね 」
「 いつまでも子供じゃないって 」
「 えー、凛はまだ子供じゃん。私にはずーっとね 」
プチンッ って頭のどこかで音がした。
だってそうだろ、俺は幼稚園児じゃないんだ。
ちゃんと男なんだよ。
頼だけ男としてみてる羽奈はおかしい。
「 羽奈、すげームカつく!」
「 え、っ… ちょっ、苦し~ ギブ~!」
悔しくてたまんねぇ。
羽奈をわざと強く抱きしめてやった。
羽奈にとってはじゃれてるだけ、でも俺は……
違う。
「 羽奈~ 」
「 ん?帰る?」
「 帰らないし、好きだし 」
「 好き?」
「 うん、羽奈が好き 」
「 あはは、知ってる~ 私も凛好き、早く帰りなよね~ 」
いつも交わされる本音。
それも今だけだからな、俺が誰が思い知らせてやる。



