学校が終われば自分の時間。
なんたって受験生って立場は重要事項。
でも俺には勉強より大事な事がある。
まずはそれからだ。
「 おばさんいるー?おばさん、いたいた 」
「 あら凛ちゃん、おやつは?」
「 ガキ扱いするなよな~ お、チーズケーキ作ったんだ、すげー 」
「 でしょ?なのに羽奈は今日はいらないとかって言うの 」
「 羽奈が?珍し… あ、そうだ羽奈何時に帰る?」
「 何時かなぁ 一人暮らし始めてから全然帰ってこないからね 」
「 じゃおばさんが心配しなくていいように俺が毎日様子見てくるよ、羽奈も女だし危ないからさ 」
「 凛ちゃん、さすがね。じゃあこれ、凛ちゃんにあげるわ 」
こうして渡されたのは鍵。
羽奈の住むアパートの鍵。
これが欲しかった、鍵があれば無条件に羽奈に会える。
アパート前、自転車を置いて部屋へ。
「 ……って、羽奈はまだ大学か 」
ここが羽奈のアジトか。
ピンクでもないし、可愛げもない部屋だな。
らしいって感じか。
「 実家の部屋と変わんねーじゃん 」
ハハ、羽奈だよな。
で、お決まりの好奇心が疼くせいで部屋中全てを見る。
何がどこにあるか、何が入っているのか。
俺は羽奈の全てを知っておきたい。
「 あー、こんな透けたパンツなんかいつ履くんだ? 誰も見ねーつの 」



