廊下、教室前。
藤谷がこちらへ向かってくるのが見えた。
さらに竹藤は藤谷に気づき先に俺の所へ来る。
「 藤谷だぞ!」
「 だから何だっ 」
「 じゃあ私は… 」
「 いい、ここにいろよ 」
「 え… 」
鮎原を止めて目の前に藤谷が。
この空気に周りがなぜか息を飲む。
「 泉沢君、来て 」
「 用なら今言えば?」
「 ……鮎原さんと竹藤君、邪魔なんだけど 」
言われた竹藤はガックリ肩を落とす、鮎原は視線を逃がす。
俺は内心溜め息しかない。
「 あのさ、藤谷… 」
「 泉沢君!いいから来てっ 」
「 は?」
俺の腕を両手で掴む藤谷、俺はそれを払った。
「 泉沢君?」
「 俺、彼女にしようかと思ってるやついるから 」
って、ヤベェ 言ってしまった……
「 か…彼女…… 誰? 私じゃないって事?」
「 違う。その彼女にしてもいいやつ… 鮎原 」
もう耳に痛いくらいの声が。
まず藤谷は声を失い、鮎原は驚きすぎて固まってる。
竹藤は勝手にギャー!と叫んでる。
「 鮎原さん… 私より胸がでかいだけの陰女がいいの? 冗談やめてよ… 」
「 鮎原は普通に可愛いんじゃね?自分が誰かより上で可愛いとか思ってる女より全然可愛いんじゃね?」
カァーッと赤らめる藤谷の顔、鮎原は別の意味で赤らめてる。
「 凛よ、俺はそんなお前と親友で良かった!カッコ良すぎー 」
「 黙れ竹藤っ 」
藤谷はその場から走り去り噂では早退したと聞いた。
藤谷の仲良し女子には遠目から責められ、反対に鮎原は困っていた。
「 鮎原、ごめん。誤解させたら… 」
「 ううん!全然!いーの、ほんと全然OK!」
何が、OK… なんだ?



