そもそも俺に彼女なんてもんはいらない。
好きだって言ってくる女はみんな俺を知らない。
俺はクール、イケメン、何でも勝手に当てはめてやがる。
なんで?
俺には汚ないものがないとでも?
羽奈の前じゃ甘えるし、甘えたいし、くっついたら離れたくないから離れないし離れる気ゼロ。
オナラするし、寝る前の歯磨きわざと忘れてしたって嘘つくし。
ポテチ食べた指つく油は絨毯とか平気で拭いたり。
たまにちゃんとティッシュ使うけど。
普通だ、ただ学校と家と羽奈の前じゃ見えてるのが違うだけだ。
だから俺は羽奈いい。
気取らなくて良し、カッコつけなくて良し、何より羽奈は俺の全部を大事にしてる。
この先だって羽奈は変わらない。
羽奈以外、いらねー。
「 おーい、聞いてるか~ 」
「 ……耳触るな竹藤 」
「 あ、わり。聞いてたかって、誰にする?」
「 何が 」
「 偽彼女 」
呆れる上に嬉しそうな楽しそうな竹藤がうざい。
「 竹藤、お前ってさ……モテない理由にそろそろ気づけば?」
「 え?」
誰かの気持ち利用してどうすんだよ、そこに恋愛なんかないのに。
神に誓ってないな。



