生意気オオカミの虜 →→ 凛編。


羽奈には連絡済み。

でも危機感ない羽奈に心配が募る。



「 空が… 雨になるか 」



雨雲が空を隠し視界を暗くする。

そんな中、羽奈から電話……


「 羽奈? 羽奈?」


マジで…… ヤベェかも。

俺の羽奈が、危ない!



足がもつれそうになるがそれでも走った。

不審者が羽奈のそばにいる……

もし、もし羽奈に何かあったら俺……



「 ……ぃやっ 」



いた、あの野郎…!!



俺は不審者の奴に蹴りを入れてやった。

うめく男は逃げていく。

羽奈に触れようとすると声にならない声を出す羽奈。



「 羽奈!俺だ、凛だ!」

「 凛…… 凛っ!!」


抱きしめてやると怖かったと泣く羽奈。

羽奈が無事で良かった、それしかない。


小雨は静かに降り、俺と羽奈を濡らす。

俺の気持ちも知らないで、いつも本気にしない羽奈……

腹が立つ。

アパートで濡れた服を脱いだだけで羽奈が目をそらす。

焦れったい……

俺の裸なんて知り尽くしてるくせに恥ずかしがる羽奈に腹が立つ。


今さらかよ……

もっと、俺を意識してみろよ。