目の前に置かれているパスタを目の前にすると、昨日から何も口にしていない事に気が付く。
精神的なストレスも加わり、パスタを見てるだけで腹の虫がなっていた。

一口ゆっくりと口に含めると、制御出来そうもない膨大な食欲が私を襲う。ズルズルと蕎麦を食べるかのように啜り、水もガブガブと飲んだ。
どれもが美味しすぎてまるで高級料理を口にしていると言っても疑わない程だった。


「良い食いっぷりだね〜。それもそうか、昨日から何にも食べてないもんね。杏が落ち込みやすかったのはそれのせいかもね。さぁ〜て!私も食べよ。もう腹ペコだよ〜。」


玲美は礼儀正しく両手を合わせると、私に負けない勢いでパスタを食べた。玲美も相当お腹が減っていたとすぐに理解出来た。


「食ってんな〜。ほれ、俺達もまだまだ食い足りねぇし、持ってきてやったぞ。」


「お、ありがとう勝っちゃん〜。わぁ!美味しそう!」


純と勝治は何皿か持ってきてくれて、私達の対面に座り食事を食べた。
目の前に純が座っており、少しドキッとするがすぐに罪悪感が襲ってくる。


私が失敗して怒ってるだろうな〜...そうだよね....あんな状況で玲美とぶつかるなんて有り得ないもんね...嫌われちゃってるよね....


そう思えばどんどん罪悪感が膨らみ、泣きそうになってしまう。