だから、今回が私たちに出来る最高峰のやつだったんだよ。それに、手がかりが無いわけじゃないし、これでひっくり返せれば関係ないって!」


玲美はそう明るく言ってくれるが、私には皮肉にしか聞こえなかった。黒を捕まえる最善の方法で私はミスをしてしまったという事実が心に深く刻まれる。
だが、ここでまた暗い顔をしたら更に雰囲気が悪くなると思い、私は無理をしてその事実を頭から何とか離れさした。


「....ありがとね、玲美。」


「いいって!それに、武器も全部回収したしこれで黒は滅茶苦茶困るだろうね。」


私達はあの作戦後、急いで美智に武器庫にある武器の回収をした方がいいと伝え、すぐに実行してくれた。武器庫の武器は全て美智が自分の部屋へと移動させた。唯一白側であると保証される故、これで黒側の人間に武器が渡ることは無くなった。

実際、武器庫にある武器がどのような数でどれ程の種類があるかは知らないが、回収にそれ程時間はかからなかった。

個別部屋は任意で鍵をかけれない為、セーフティータイムで盗まれることがないよう一度全員を招集してその事を伝え、美智の部屋付近、部屋に入ろうとした人は黒認定されるというのは全員同意だった。


そんなこんなで時間が消化されていき、一段落つき食事に至る現在までまた一時間。セーフティータイムは残り一時間という状態だった。