はぁ....もう死にそう...
純の顔を見るだけでもヤバいのに...


一人で顔を真っ赤にしながら、栞の予定表を玲美にみせた。


「み、皆で夜の浜辺を見に行った後引き止めて....そこでしようかなって...」


恥ずかしい気持ちでいっぱいになり、ようやっとのことで言葉にした。恥ずかしさのあまり、力を入れてしまい栞をクシャクシャにしそうになってしまった。

玲美はそれに対して、目をキラキラと光らせて両頬に手を当てた。


「あぁ〜いいね!すんごいいいよ!ロマンチックだなぁ〜。絶対に成功するよそれ!」


「そ、そうかな?あんまり自信が無いから....あぁ...死にそうだよ本当に....大丈夫かな?気持ち悪いって思われないかな〜。」


「大丈夫だって!そんな状況で杏に告白されるならどんなやつでも一撃だって!
あっ、だけど元道には気を付けてね杏。」


「え?なんで元道に?」


斜め前の方に座り、向かい側の席のクラスメイトと楽しく話している赤井 元道を見つめた。元道は柔道で関東大会にいった実力の持ち主。ゴツゴツとしたガタイのせいか、席に身体が収まっていなかった。

だが、忠告された意味が理解できず、頭を九十度傾けた。


「ん?なんかあるの?」


「杏、あんた鈍感だねぇ〜。噂にもなってるけど、私は確信してるよ。元道あんたのこと狙ってるよ。」