その部屋の使い方を知りたかったら、個人部屋の電話で質問するか、各部屋にある監視カメラに一声下さい。アナウンスをかけます。」


すると山田は一人の黒スーツの内ポケットからあるものを取り出した。それは私達が付けられている首輪のようなものだった。



「ルール違反者、能力の殺害行為、処刑に関しては皆さんがつけられている首輪をこちらが遠隔操作します。
簡単な仕組みとしましては、首輪には複数の刃物が仕組まれておりまして、それで対象者の首を切り、大量失血でお亡くなりになる感じですね。」


神経が一気に首元へと移る。金属特有の冷たさがまるでいつでも私を殺せるという警告に感じ、唾を飲み込んだ。


「そして、これから皆さんには個人部屋に移って貰います。今実は二十二時なんです。部屋にゲームの詳しいルール、役職の役割が記載されている本がありますのでよく読んでおいてください。
それと自分の役職ですが、部屋の金庫に一枚のカードがありますので把握しておいて下さい。他人のカードを見た時点でその人は死んでもらいますのでご了承ください。」


私達はテレビに映し出された部屋番を元に、二階へあがり自分の部屋へ向かった。後ろからは案の定山田が着いてきていたので変な行動には出れなかった。