何の罪もないクラスメイトがこいつのせいで殺されたのにお前は何も感じねぇのか!?」




「....俺だって納得していない....だけど、皆勘違いしてる....七愛海は栄一のせいで死んでない....俺達のせいで死んだんだ...俺達の手で....彼女を殺した。過程はどうであれ、実際に手を下した....」


「...だからって...だからってこいつ許すって言うのか!お前は!!」


飛立は蓮の胸ぐらを掴んで問い詰める。蓮は強ばった表情を見せながら、目を背けずにいた。


「許しはしない....栄一は外へ出たら罪を背負ってもらう....今日は栄一を拘束する。栄一がもし黒ならそのまま何も出来ずに....誰かが今日死んで栄一が生きていたら黒側の人間、誘爆者の可能性が高い....」


蓮は胸ぐらを掴んでいる飛立の手を思いっ切り掴み、力強く離した。


「確かに栄一は悪い事をした...ここで死んでも文句を言われないほどに....だからって栄一を殺すのは間違ってると俺は思う....」


「....なんでお前そんな栄一を庇うんだ?何か理由があんのか?このゲームに関して.....」


蓮は黙って睨み返していた。クラスで二人が仲がいいのは普段から見ているから、少し心苦しかった。
お互いがお互いを睨みつけ、今にでも拳が飛び交ってもおかしくない状況だが、菅が二人に歩み寄り、二人の間に割って入った。