玲美は純を必死に助けようとしていた!黒を見つけようと必死だった...本当なんだ皆!」
叫ぶように勝治は皆に抗議する。だが、そんな勝治を嘲笑うかのように、花は鼻で笑いながら腕組みをしている。
「それが演技なんじゃないの?そう思わせることで白アピールが出来るでしょ。」
「そ、そんな....そんなことねぇって!!」
「命がかかってれば誰だってそうなんのよ。それに比べあんた達は本当に何なの?一日目から思ってたけど、友達やら恋人って理由で黒って認めたくないだけじゃないの?実は...玲美から黒のカミングアウトがあって死なせたくないからとかそんな」
「....五味さん。」
花が流暢に笑いながら話していると冷たい言葉が差し掛かった。今の状況を凍らせるかのような冷たく鋭い、そして重い言葉。
玲美はゆっくり目を開き、先程までの弱々しい雰囲気は無く、ジッと花を見つめていた。
「....な、なんなの...」
「....五味さん、本当に私が黒だと思っているの?私を吊る覚悟...あるの?」
「....あるに決まってるでしょ....じゃなきゃこんな...」
「そっか....そっかそっか....久川君と喋ってたってだけでここまで押してくるのは凄い不思議だけど....それなら私を吊ってよ。その代わり、私が白と分かったら七愛海さん吊ってね。五味さんは...吊らなくていいから。」


