「別に聞く程じゃないと思ったんだ。でも、玲美の話がこの場に出たなら少しでも材料はあった方がいいかなって。」
「ちょ、ちょっと待ってください!睡眠薬じゃなくて毒薬とかならどうするんですか!その可能性もありますよね!?」
「それはないよ委員長。保健室さっき行った時棚を見た。確かに睡眠薬とか置いてあったけど、あの棚には有害になるものは無かった。殆どがサプリメントとかだし。」
美智が興奮しながらの主張を凛はすぐに対処し、美智はホッと胸をなで下ろしていた。だが、私にとってはまるで一息つけないし問題解決していない。
このままでは玲美が処刑される可能性が高いのだ。
「まぁそれだけだから。確かに玲美も怪しいけど、私は栄一を処刑したいかな。玲美はまだ不確定要素が多い、怒ってたって言われても威圧的に質問すればそうなるしね。それより、昨日の武器庫の件もまだ片付いてないし....」
まるで私に許しを求めるように、私の目を見ながら喋った。玲美の立場を悪くしたのも事実だが、最もらしい理由と一緒に栄一に標的を向けたので憎むに憎めなかった。
部屋は静寂に包まれた。それぞれが誰に投票するか考えていた。だが、私は直感的には二択に絞られていると感じている。
私と真は自己防衛と復讐によるもの、最もらしいことを言っているがでっち上げに近い。


