「ちょ、ちょっと待ってよ!私は昨日の武器庫の件で久川君に聞いてただけなの!昨日の様子的にも一番怪しかったし、その話で...」
「そ....でも栄一は何で黙ってるの?玲美みたいに言えばよかったのに。でも....今から口開いたとしても遅いかしらね。」
「そ、そんな....私は本当に聞いただけなの!お願い信じて!!」
玲美が必死に弁明しようとしたが、花は知らんぷりしていた。言葉を右から左へ受け流し、それは他の人も同じだった。誰もが玲美が怪しい人物で、限りなく黒に近い人物へと変わっていく。
「あ、それともう一つ私からいい?これも玲美の件なんだけど....」
そう声を上げたのは凛だった。私は半泣き状態だった。愛する者を失い、そして次は親友。まるで自分を陥れるような追い打ちに私は心が折れそうだった。
「玲美、セーフティータイムの時に保健室で何の薬を手に入れたの?」
「え?」
「廊下歩いてて保健室を覗いたらさ、玲美が薬品がいっぱい置いてある棚から錠剤取ってる姿を見たからさ。それが気になっててね。」
「あれはただの睡眠薬で...昨日も全然寝付けなかったから少しだけど....気になったならなんでその時声をかけなかったの?」
玲美は睨みつけながら凛に聞くと、凛は至って冷静に対応した。


