白と黒ゲーム


「そ、そんなのは話に関係ないじゃないですか!!その...ま、真君の....」



「......."委員長"に話振らないで僕に言えよ。そんな呼び名くらいで僕を処刑させようとでも?バカバカしいな〜。」


必死に冷静さを保とうとしている真に対して、美智は"委員長"ということを聞いただけで、分かりやすいくらいにショックを受けていた。私はニヤッと笑い心の中で叫んだ。


....ビンゴ!やっぱり!!


「...そんな事言わないであげてよ。"委員長"じゃなくて"美智"でしょ?知らなかったよ、普段はそんなこと全然ないのに二人っきりになったら名前で呼び合う仲だったなんて。
何で隠すの?」


「....そんなの...今関係ないだろ....最後の悪あがきだね。」



「そんな事ない。私は美智さんとあんたは昨日か今日に仲が良くなったとみてる。聞いた話だと、美智さんは純の処刑で疲弊してたんでしょ?普通だったら選択を追い詰めた真を恨むはず。
なのに、翌日には回復した上に二人になったら名前呼び。これってさ、真は美智さんに色んなことそそのかして味方にしようとしたんじゃない?」


私に向けられていた疑いの目が次々に真へと向けられている。真は私を恨むように睨み、美智は呆然と"嘘..."と呟いていた。
その二人の反応に私は心底ホッとした。