美智はここぞとばかり相槌を打ってくる。そんな彼女に私はイラッとくるが、その思いを机にぶつけた。
手のひらで強く机を叩き、全員の視線をこちらへ集めた。
「....何か言いたいことでもあるのかな?杏?また責任取れ取れ口論でもするかい?」
「...言いたいことは山ほどあるよ。ありもしないことをここまで大きくするなんて....想像力が豊かなんだね。」
「まぁね。まぁ...今回に限っては当たってるとこなんじゃない?図星だろ?ほら?」
真はいつものように煽ってくる。流石にそんな煽りムーブに慣れたのか、私はそんな真を鼻で笑った。
「私は....真を指名する。あんたこそが黒だ。」
「...純を指名したように仕向けたから?また責任かい?」
「ううん、そんなんじゃない。ねぇ美智さん、聞きたいことがあるんだけど....いつから真とそんな仲なの?」
美智はいきなり振られた話にビクつきながら顔を真っ赤に染めあげる。驚きと羞恥心が丸わかりだった。
「え!?え!?ど、どういうことですか!?」
「だって...さっき保健室へ行った時、真のことを"君"づけしてたじゃん。普段からクラスの全員を名字で呼んできたのに....一体どうしたのかなって。」


