「まず最初に...色んな話が飛び交う前に僕が処刑して欲しい人を言うよ。あんまり強い意見じゃないからね、早めに処理しておきたい。」
そう言いながら真は私に向かって指を向けた。冷徹で冷酷な目、私はそんな目に少し押されそうになった。
「杏を処刑したい。理由はただの責任取りってだけで僕を処刑させようとした。白側なら黒吊り第一優先にも関わらずだ。そして、一日目の央土の殺害、あれは杏の仕業だ。というより、杏と純の共同作業だ。」
相変わらずの語り上手、私の感情任せの発言を少しでも大きくしようとするのは想定の範囲内だったが、問題はその後。最後の方は私も予測していなかったので、少し冷や汗が吹き出る。
それにいち早く反応するのは立飛だった。
「は?何言ってんだお前。純は白だったろうが。なのになんで杏の手伝いすんだよ。」
「可能性としては二つある。一つは情、純は人一倍お人好しだからね、杏が涙見せながら協力をお願いしたらそれに乗っかった可能性。そして二つ目、彼は黒サイドの人間だったとしたら?」
「は?白なのにか?お前....自分が杏に追い込まれそうになってるからってヤケになってねぇか?」
立飛はケラケラ笑いながら小馬鹿にするように言った。


