私は復讐の業火に身を焦がされていた。例え刺し違えてでも仇を取るような覚悟だった。純がそんなの望んでいるわけないのは理解しているが、この怒りと恨みのストッパーは既に破壊されていた。
それぞれ思いがある中、いよいよアナウンスが大部屋に鳴り響く。
"キーンコーンカーンコーン!!
十六時となりました。これから処刑会談を開始します。皆さん、大部屋の指定席のご着席お願いします。
一分後、ご着席が確認されなかった方はその場で処分とさせていただきます。"
そのアナウンスが鳴り響き、全員がゾロゾロと自分の席に座った。だが、殆どの人が不安に満ちた顔をしていた。
一日目は純という圧倒的に黒い人物がいた為、自分が指名されるリスクはほぼ無かった。
だが、今日は違う。突発的に怪しい人物がいない、つまりランダムやでっち上げで自分が指名されるかもしれないという恐怖がまとわりついていた。
"時間となりました。これより処刑会談を開始します。
「会談」を開始します。"
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
いよいよ始まった二日目の処刑会談、それと同時に手を挙げた人物に全員の目線と意識が注目する。
真だった。


