九条静流は7年前、結婚を約束していた恋人北郷零を事故で亡くしてから誰も好きになれないまま過ごしていた。

念願の弁護士になった静流はある日ただ通り過ぎただけの女性、東條柊が気になって忘れられなかった。 
 
 柊に想いを告げた静流だが頑なに断られ「三ヶ月交際して気持ちが変わらなかったらあきらめる」と言って交際を承諾させた。 

 交際が始まっても柊はなかなか心を開いてくれなかったが静流の想いは募るばかりだった。

 ぎこちなくも交際が始まりお互いが歩み寄れてきた頃。

 急に柊との連絡が取れなくなった静流に近づいたのは事務員の田中ミル。

 ミルは静流に、柊が亡くなった零の心臓をお金を積んで無理やり奪ったと話してきた。

 本当はミルの母親に移植される心臓を無理やり奪った事で柊は罪悪感があるのだとミルは言った。 
 
 これは零が引き合わせたのか? それとも・・・