全部は知らないにしろ勘づいてしまったのかもしれない
でも今更引き返せないんだ
今まで私のわがままに付き合わせた罪滅ぼしにもならないけど
これは私にとって凪にとってもいい事なんだ
朝のやりとりのあと学校へ向かいぼけーっと授業を受け放課後が来てしまった
今日凪がバイトということは把握しているので
家に帰り残りの荷物をまとめ家ともお別れしよう
家に着き家を出てく準備が終わった頃に祖父母が迎えに来てくれた
掃除もしたし凪への手紙も置いてきた
携帯は解約するまで見ないようにしよう
きっと今まで過ごした時間を思い出してしまう
今日家を出ていくことは凪の祖父母にも伝えないでもらっていたので後で今までのお詫びをしない
と
家とのお別れを済ませ家の鍵を手紙に書いといた所に隠し車に乗った
走り出してしばらくした時
「りつは本当に凪くんと離れて良かったの?」
「そうだね寂しいけど元々私に付き合ってくれてただけだからさ」
「そうじゃなくて好きだったんでしょう?」
「なんで知ってるの!?」
「結構分かりやすかったわよ」
「そうだな」
「そっか…凪にもバレてるかな…?」
「きっと凪くん鈍感だから大丈夫よ」
「ならいいなー」
凪。今まで本当にありがとう
あの時この手を掴んでくれて嬉しかった
私はそれを裏切ってしまった
大好きです
幸せになって

