何か置いたっけ、とそちらを見ると、視線がぶつかった。
「どうした」
驚いてその質問が耳に入らない。
何故ここに浅黄さんがいるのだろう、ここはわたしの部屋のはず。
いや、違う。壁の色も天井の感じも同じだけれど、わたしの部屋より断然物が少ない。
「どうした……んですかね」
わたしは。
どうして浅黄さんのベッドで眠っているのか。
「急に泣き始めた」
「あ……メイクが目に入ったので」
右目が沁みて痛い。それもあって涙が出てきている。
浅黄さんが眉を顰めながら顔を覗き込んでくる。
穴が空いてしまいそうだ。



