空いたグラスは持っていかれて、次は違う種類のグラスが来る。
それは普通のことだけれど、違う種類をテーブルに二つ並べたって文句は言われない。
それは個人の自由だからだ。倫理観は置いておいて。
「鼎はどうなの。きーくんとは」
理美のことも聞いたのだから、鼎のことも聞きたい。そう思って尋ねると、鼎はエビのフリッターを摘まみながら口を開く。
「現状維持よ。可もなく不可もなく」
「結婚しないの?」
「ないない。あの子学生だし、バイト戦士だし」
苦笑いしながら答えた。鼎は他人の恋愛事ほど、自分の恋愛を楽しくは語らない。



